名車もいいけど迷車もね!

2019/02/27 13:19:59
 
名車もいいけど迷車もね!
 
迷車を育てると名車になる!?/第1回
---------------------------------------
はじめに/ヤングタイマーとは?
 
ヤングタイマーは、初度登録から15〜30年ほど経過しているクルマのことで、一番旧いモノで1980年代後半に発売された国内外の車両といったイメージです。この頃に生産されたクルマといえば、デザイン性の高さや品質のよさをアドバンテージとしていました。いま見てもカッコよく、しかも実用性が高くって安価な点が特徴だといえるでしょう。本特集では、ヤングタイマーならではといえるそれらの魅力に着目し、毎月、車 市場 名車館 編集長の筆者(高桑)が気になるヤングタイマーをピックアップ。記事を作成しています。
 
フィアット・セイチェントとは?
 
フィアットお得意の“走って楽しい小型大衆車”であるセイチェントは、1991〜1998年まで生産された「フィアット・チンクエチェント」の後継モデルとして1998年にデビューしました。プラットフォームをはじめとする数多くのパーツがチンクエチェントから継承されたものだったので、セイチェントはチンクエチェントのモデルチェンジ版であったともいえます。
 
ご存知の方が多いと思いますが、チンクエチェントはイタリア語で500のことを意味し、同様にセイチェントは600のことなのですが、両方とも数字を車名として採用することはなく、それぞれ、チンクエチェント(Cinquecento)、セイチェント(Seicento)というのが正式名称でした。1998〜2010年まで生産されたセイチェントの総生産台数は多く、驚くべきことに132万8839台だったといわれています。かなりの生産台数だといえますが、日本に現存しているのはわずか数台だといえるでしょう。そのため、欧州では大変メジャーなクルマですが、我が国では熱心なイタリア車フリークしかその存在を知らないこともあり「迷車」という扱いにさせていただきました。
 
見るからにコンパクトなボディは、全長3337mm、全幅1508mm、全高1420mmというサイズです。搭載されているエンジンは、4気筒/1108ccです(欧州市場では900ccもラインナップ。いずれにしても600tではないわけです)。参考までに記しておくと、現行型スズキ・アルトのボディサイズが全長3395mm、全幅1475mm、全高1500mmなので、軽自動車ぐらいのボディにフィアット伝統の元気なファイア系エンジンを搭載しているのですから、活発な走りを楽しめるわけです。  
 
 
今回取材したイエローのセイチェントは、ベーシックグレードではなく、スポーティ版の「スポルティング・アバルト」です。ということで、ボディの各所にアバルトの証しであるサソリのエンブレムがたくさん付いているだけでなく、走りの質も高められており、その気になればサーキットでのスポーツ走行まで楽しめる実力を有しています。
 
この表現は大袈裟なものではなく、筆者が試乗させてもらって感じたことなのですが、フィアットを運転したことがある方は、直進安定性が高く、ステアリングの手応え&ブレーキのタッチもよく、さらにサスペンションがちゃんと動いてくれるので懐の深い走行フィーリングを楽しめる……という、あの独自の走行感覚を頭の中で思い出してみてください(乗ったことがない方は頭の中でイメージしてみてください)。
 
セイチェント・スポルティング・アバルトは、それらすべてのレベルが高く、持ち前のコンパクトさを活かして街中をちょこちょこ走るのは朝飯前。クルマとしての基本性能が高いので長距離走行も大得意で、シチュエーションを問うことなく軽快に走れるので、既述したようにサーキットでのスポーツ走行まで楽しめてしまうわけです。
 
ちなみに、イタリアではセイチェントのCMに当時スクーデリア・フェラーリに在籍していたミハエル・シューマッハが起用され、フィアットのショールームにF1マシンで乗りつけたが、セイチェントに見とれているうちにF1マシンをレッカー移動されてしまうというストーリーになっていました。セイチェント・スポルティング・アバルトをベースとして、そのものスバリの「ミハエル・シューマッハ仕様」もラインナップされていたので、そのようなエピソードからもセイチェントの素性のよさを窺い知れるといえるでしょう。
 
 
本稿のテーマは「迷車を育てると名車になる!?」ということなので、そのあたりについても言及しておきますと、取材車はビルシュタインのサスペンションやアンサのマフラーが装着されていたので、すでに少しだけ育てられていました。そのため、走りの質がよかったわけですが、足とマフラーを変えるだけでも十分痛快なフィーリングを手に入れていたので、オーナーになった方がさらに育てたら、迷車が名車になることは間違いないでしょう。
 
セイチェントのベーシックグレードのインテリアは、欧州最廉価レベルの「大衆車としての味わい」を楽しめるとてもシンプルなものですが、取材車はセイチェント・スポルティング・アバルトと呼ぶに相応しい内容(アピアランス)になっており、このままでもかなりワクワクドキドキできるといえます。もちろん、センスよく育てることも可能なので、我こそは!と思った方は稀代の迷車をゲットし、養育にチャンレジしてみてください。
 
ピッコロカーズでは、Unisex Cars Market Japanという事業ドメインのもとで小型車のセレクトショップとレンタカー事業等を展開しており、デモカーや販売車(今回紹介したフィアット・セイチェント・スポルティング・アバルトも含む)もレンタル可能なので、買う前に借りてみるといいかもしれません。
 
 
プライス&店舗インフォメーション
 
■フィアット・セイチェント・スポルティング・アバルト
 
税込車両本体価格:65万円
年式:2003年
走行距離:93,000km 
車検整備付
修復歴なし
 
■販売店舗
 
Piccolo Cars(ピッコロカーズ)
 
住所:〒134-0013 東京都江戸川区江戸川5-40-13 SThome-A3
TEL:03-6808-1433
FAX:03-6808-1444
営業時間:10:00〜19:00
定休日:月曜日・第2日曜日 
HP:https://www.ucmj.jp/ 
Email:info@ucmj.jp
 
文&写真/車 市場 名車館 編集長:高桑秀典
 
 

実用車にもなるヤングタイマーはコレ

2019/01/29 11:00:00

実用車にもなるヤングタイマーはコレ
パーツが豊富なクルマは旧くても足になる/第1回

ヤングタイマーとは?
ヤングタイマーは、初度登録から15〜30年ほど経過しているクルマのことで、一番旧いモノで80年代後半に発売された国内外の車両といったイメージ。この頃に生産されたクルマといえば、デザイン性の高さや品質のよさをアドバンテージとしていました。いま見てもカッコよく、しかも実用性が高くって安価な点が特徴です。本特集では、ヤングタイマーならではといえるそれらの魅力に着目し、毎月、車 市場 名車館 編集長の筆者(高桑)が気になるヤングタイマーをピックアップ。記事をアップすることにしました。

BMW Z3とは?
BMW Z3は、E36型3シリーズの3ドアハッチバック車と共通部品が多い派生モデルで、BMWとしてはZ1以来となる2シーターオープン(=ロードスター)でした。日本に導入されたのは1997年からで、まず1.9リッター/直列4気筒エンジン搭載車(最高出力140ps)がデビュー。翌年に2.8リッター/直列6気筒エンジン搭載車のZ3ロードスター 2.8が追加設定されました。

足グルマこそカッコよさにこだわりたい /第1回

2018/12/27 9:00:00

 カーデザイン至上主義
足グルマこそカッコよさにこだわりたい/第1回

この世界のあらゆる事物は絶えず変化し続け、決して永遠のものではないということを意味する「諸行無常」という言葉があります。ここ数年の間にクルマを取り巻く世界も大きく変化し、大排気量エンジンを積み、高価かつハイパワーなクルマが偉いという従来からある序列や固定概念が意味をなさなくなりました。言わば価値観のリセットが進んだといえ、そのような流れの中で、本当に『自分に似合うクルマ』を求める人が多くなりました。

ファッションやメイクや髪型などと同じように、クルマも“その人に似合うモノ”はさまざま(人それぞれ)だといえ、我々「車 市場」では、幅広い層にヤングタイマー=若い自動車愛好家が気軽に買うことができる安価なネオクラシックカーの購入に関しても声高に推奨したいと思います。

ヤングタイマーは、初度登録から15〜30年ほど経過しているクルマのことで、一番旧いモノで80年代後半に発売された国内外の車両といったイメージです。この頃に生産されたクルマといえば、デザイン性の高さや品質のよさをアドバンテージとしていました。簡単に説明すると、いま見ても「カッコイイ」点が特徴です。そこでヤングタイマーのスタイルのよさに大々的に着目した本特集において、車 市場 名車館 編集長の筆者(高桑)が気になるヤングタイマーを毎月ピックアップし、「カーデザイン至上主義/足グルマこそカッコよさにこだわりたい」というタイトルの記事をアップすることにしました。